3月議会質問
今議会では以下のような質問をおこないました。公会堂の前庭にパークマネジメントの手法を取り入れ賑わいづくりに繋げてゆくことは継続的な課題にしたいと思います。危険家屋対策については、4月からの担当組織の設置と、今年度中の条例制定についての回答を得ることができました。市営住宅を含むまちなか居住の課題についても継続して取り組んでゆきたいと思います。
1.公会堂改修事業の進捗状況について
12月議会での質問に引き続いての質問となります。今月内には基本設計をまとめられ、それをもとにいよいよ実施設計に向けて進んでゆくことになると理解しております。実施設計ということは図面上のことはもとより、どのような新しい付加価値のある公会堂に生まれ変わらせてゆくのかということを具体的に示し、また実現してゆくものであるとも考えます。多くの市民の方々も期待をされていることと思います。ついては質問をさせていただきます。
(1)実施設計決定に向けての進捗状況について
①基本設計は何時ごろ固まりますか、また実施設計に向けてのスケジュールはどうなっていますか?基本設計は当初の基本設計プロポーザルの理念を十分に反映されていますか?
②ホール棟の整備については専門的な知見が必要でしょうし、利用される内容についての整備条件なども細かく検討されることでしょうから、この場で論議をおこなうことはふさわしくないと思いますので、文化的な活動に止まらないより幅広い方々が利用される可能性を持つ、前庭と管理棟部分の整備方針について伺いたいと思います。まず、前庭の整備方針はどのようになっていますか?
③これは提案になりますが、ランドスケープデザインという考え方があります。ランドスケープデザインについては是非勉強してやっていただきたいと思いますが、簡単に説明をしますと、ランドスケープは「景色」や「風景」という意味であり、建築及びデザインの分野では、都市における広場や公園などの公共空間のデザインのことを言います。それも「人」とどう関わるかという視点が入ってきます。公園・広場にランンドスケープという発想を盛り込むとすれば、従来のような造園をおこない維持管理するといに考え方ではなく、「歩いてみたい」「使ってみたい」と思うような人の回遊を促すような公共空間づくりをおこなうことです。誤解をしていただきたくないのは、公会堂前庭スペースに新たなお金のかかるような造形物を設置したいり、あるいは大掛かりな整備をおこなうということでは一切ありません。すでに高い文化的価値を持っている公会堂の意匠を100%活かすということを前提に、前庭スペースを公会堂の前庭という固定的な捉え方をするのではなく、子どもが走り回ったり、イベントが催されたりする、人が集う公共空間としての公園・広場として整備し、公会堂と一体となった街の新しい「景色」「風景」というものを創りだし、新たな都市機能としての価値を高めてゆくべきではないかという提案です。いかがでしょうか?
④併せての提案となりますが、芝生の敷設については鳥取方式の芝生化という整備方式があります。ご存じのことと思いますが、これも提案になりますが、私はこの鳥取方式の芝生化に官民連携で取り組み、公会堂の前庭を新しい皆の公園・広場として市と市民が一緒になって創り上げていってはどうかと考えますがいかがでしょうか?
(2)改修後の利用促進の方策について
①ホールの利用率の向上についてはどう考えられますか?公会堂の改修決定の判断にあたっては、ホールの利用率が低いのではないか、また利用料収入も十分ではないとの指摘もあり、それらのことが公会堂廃止の理由にも挙げられていました。今後、実施設計をおこないホール改修も行われる訳ですが、改修後の利用率の向上についてはどう考えられますか?私はホール利用についての「満足度」は高くなると思いますが、利用率、利用料収入ということで言えば、ホールがきれいになり、設備もよくなったからといって、文化活動や催し物の回数がいきなり増加してゆくといったことはありえないだろうと考えております。
だとすれば、ホール以外での都市機能を担うスペースである、前庭とホールのホワイエを活かして、どれだけ多様・多彩な利用の促進を図り、公会堂にどんな新しい付加価値を創造することができるかということが課題になると考えます。
②ということで、先ほどは前庭スペースの整備方針にランドスケープデザイン手法の導入を提案したわけですが、次の提案として、前庭とホワイエを活かし、パークマネジメントの手法を導入した利用の促進を実施設計の段階から取り組んでゆくべきではないかと考えます。パークマネジメントについて簡単に説明いたしますと、従来のように造園をおこない後は管理規則を作り維持管理するだけという考え方ではなく、公園・広場を「どうつくるか」ではなく「どうつかうか」という視点から、整備の内容と管理の仕組みを公園管理者である市と公園利用者や公園周辺に住んでいる人や諸団体が一緒になって考えてゆこうというものです。具体的には市内で活動をしておられるサークルやNPOの団体の方々にヒアリングをおこない、その方々の活動の舞台として公会堂前庭とホワイエを使用してもらい、その際、周辺の住民やエルモール商店街に買い物に来られた方々にも参加してもらう機会をコーディネートし、利用促進につなげると共に、前庭でおこなわれる活動自体を一つの「景色」として街の魅力づくりにつなげてゆこうという考え方です。先日、福米東の方で大凧あげによる地域起こしに頑張っておられる方に、公会堂の前庭を芝生公園化し、そこで子どもの凧揚げ教室をやってもらえないだろうかと相談をしたところ、小さな凧上げであればできるだろうとのことでした。これもパークマネジメントだと思います。前庭とホワイエを活かし、パークマネジメントの手法を導入した利用の促進を実施設計と重ねながら取り組んでゆくことについて、いかがお考えでしょうか?
③市長ご自身は今回提案しておりますランドスケープデザインやパークマネジメント手法の導入についてどうお考えでしょうか?本議会で米子市民自治基本条例が議案となっています。市民による委員会が中心となりまとめた素案と、市がまとめた原案の間の整合について、相互のコミュニケーションが十分とはいえず、市民委員会の有志から条例不採択の陳上がだされていることは極めて残念なことです。しかし私は、いろいろな課題を残しつつも、この機会に「市民及び市がまちづくりを行ってゆく上での理念を定め、市民が主体となったまちづくりを推進することを目的とする」というこれまで無かった条例の制定をおこなうことは、新たな揺らぎを起こすという意味において、大いに意義があると考えております。そして、今回提案しております公会堂前庭スペースへのランドスケープデザインやパークマネジメント手法の導入と官民連携による取り組みは、まさに米子市民自治基本条例の理念の実践であると考えています。
(3)周辺エリアとの連携による賑わいづくりについて
私は、公会堂は文化施設であると共に周辺の商業活性化とも相乗効果を果たす都市機能としての役割を持っていると考えております。前庭とホールホワイエの都市機能として活用策については提案をおこなったところですが、次は管理棟スペースの活用による周辺エリアとの賑わいづくりについての質問をさせていただきます。
①行政窓口サービススペース、中央公民館集会所は管理棟内におかなければならないのですか? 行政窓口サービススペース、中央公民館集会所機能をエルモール商店街に移すことは検討されませんか?
②駐車場スペースへの対応はどう考えていますか?エルモール商店街との協議はおこないませんか、また米子市庁舎駐車場の無料化も検討してはどうですか? 米子市庁舎駐車場稼働状況はどうなっていますか? 図書館、美術館の利用については無料となっているわけですから、公会堂についても同様な対応が必要だと考えますがいかがでしょうか?
公会堂改修事業は50年に一度のプロジェクトであることは再三申し上げております。そのプロジェクトの向かうことができるということは大変に幸運なことです。市民の期待も大きいこのプロジェクトを、箱物の改修事業ということではなく、米子の新た
な未来を志向するまちづくりの事業として官民連携により取り組んでゆかれることを重ねてお願いしておきます。
2.米子市の住宅政策について
市営住宅の件についてはすでに他の議員の方々からの質問とそれに対する回答がありましたので、それらについて補足する内容での質問とさせていただきます。
(1) 市営住宅の今後の整備方針について
①民間借り上げは長期間に及ぶ場合はコストが合わないとのことですが、その場合の期間とコストの設定条件は?現行中心市街地活性化計画でのまちなか居住についての目標達成は実質的に無理ではないですか? 2次計画に向かうのであればまちなか居住についての説得性のある事業取り組みが求められることになりませんか?
(2)中心市街地の危険家屋対策について
①4月に専門部署を設置されるとのことですが、早々にスケジュールを詰めるということは9月位を目途に条例制定業務を進められるのですか?
少子高齢化は益々進んでゆきます。鳥取県の平成14年から平成22年の10年間の新設住宅着工件数(持家及び貸家)は50%以上縮小しています。その中で米子市の実力とも言える固定資産税と個人市民税、そして法人市民税をどれだけ確保し、また増やしてゆくことができるかということが今後の市制運営の重要な課題になると考えます。人がいない所や来ない所ではどんなに事業に頑張ってもダメです。事業がダメであれば若い人たちの雇用の場も生まれません。そういうことも含めて今後の市の住宅政策には、セーフティネットの維持という役割とともに、民間活力をどう呼び込むかという経済活性化の視点での政策づくりが必要だと考えます。
この点を要望して質問を終わります。




